紙を一トン集めると「直径一四センチ高さ八メートルの木を二〇本守れる」とよくいわれます。その根拠はどこからきているのでしょうか。まずは、紙の原料となる機械パルプと化学パルプの説明をします。機械パルプとは、木材をすりつぶして紙を作る方法で、一トンの機械パルプを作るのに必要な木材は二立方メートルです。一方、化学パルプは、薬品を使ってリグニン(木材を構成している成分で紙にならない物質)を取り除き、セルローズだけにして紙を作ります。パルプの白色度を高めるため手のこんだ工程が必要なため、一トンのパルプを作るために三・六立方メートルの木材を必要とします。印刷用紙は、原料に機械パルプと化学パルプを混ぜて使います。さて、一トンの古紙を再生すると八五〇キログラムの紙になります。直径一四センチ、高さ八メートルの立木の休積は○・二立方メートルです。では、これらの基数を使って、日本工業規格(JIS)にそった印刷用紙(パルプ配合比を化学パルプ五〇%、機械パルプ五〇%)の古紙一トンを回収すると、何本の立木に相当するでしょうか。古紙一トンは、約二〇本の立木に相当します。このことは、一トンの古紙を再生すると、立木二〇本分の緑を守ることになります(古紙再生促進センター資料)。古紙のリサイクルが、地球の緑を守るためにどんなに大切かが伝わってくるはずです。