ライフスタイルに基づいたアメリカのアウトドア衣料や、同時にアメリカから輸入されてきた軍のアウトレット品などというと、おのずと実用一辺倒となる。つまり、アメリカからの輸入品というのは、色使いなども地味で、遊び心が少なく安いベーシックな商品ということだ。そういったアメリカ衣料が輸入され、実際に売れているのを横目で見ながらも、Sさんは遊び心があって品質も良いヨーロッパ古着が売れる日を予見していたのだ。ヨーロッパ古着を中心にした多店舗展開で快進撃を続ける某リサイクルショップであるが、創業してまだ三年である。しかし、その着実な歩みを見れば、昨今の古着ブームやリサイクルブームに乗っただけでないことは明らかだ。Sさんは、高校卒業後に百貨店に就職するも退職してアメリカに留学、その後はサーフィン衣料・雑貨等の卸売りから商材を古着に移行する中で、フランス、イタリア、イギリスなどヨーロッパに商品買いつけに出向き、実際の商品、すばらしいヨーロッパ古着を目の当たりにしているのである。実体験に基づいた先見の明と、センスあふれるのヨーロッパ古着にこだわり続けたことが現在の某リサイクルショップを形作っていたのである。