いわくつきの物件

2011-03-09

売却された1200戸のワンルームは、投資用としてのうま味がなくなる前に、巧みに売り抜けるにちがいありません。そして、いずれ中古市場に出回ってくるでしょう。2003年6月にはまた、「これならマンションが買える……何と諸経費0円!……マンションは竣工後、頭金0円で買うのが正しい」といった刺激的な文字が派手に踊っているチラシが首都圏で大量に配布されました。同様のチラシは、その後も時折、見かけます。完成前販売、いわゆる青田売りをしないという大京の現物・現場売りを連想させるチラシですが、この物件が竣工したのは前年の12月。完成売りにしては、日にちが経ちすぎています。念のため、もう一度よくチラシを見直すと、隅に小さく「CESAR」という文字があります。セザールの英語表記です。しかし、チラシのどこにも「セザール」の文字は見当たりません。実はこのマンションは、民事再生法を申請したダイア建設(セザール)が、大量に抱えていた売れ残り物件を、経営破綻前に専門業者を介して、まとめてたたき売ったものでした。いわゆるバルクセールした、いわくつきの物件だったのです。

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