米国金融バブル崩壊が自動車産業にどのような形で危機をもたらしたかを、ビッグスリー、そして日本自動車メーカー、さらに欧州自動車メーカーについて明らかにする。そこではGMなど、ビッグスリーの経営危機がなぜあのように急激な形で顕在化したか、そしてビッグスリーの凋落を横目に、北米や欧州で市場シェアを拡大し、まさに連戦連勝の感すらあった日本の自動車産業が、昨年9月以降のリーマンショックを境にして、坂道を転がり落ちるように赤字に転落した背景についても明らかにする必要がある。
[参考]
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そして次に、ソ連崩壊後、中東欧への拡大や独特の車作りと技術開発でそれなりに健闘してきた欧州自動車産業(主に独・仏自動車メーカー)が、なぜ各国ごとの政府の財政支援と税制支援を受けねばならなかったかも明らかにしなければならない。さらには、こうした自動車産業をめぐる世界的な危機の実体を踏まえて、転換期にある自動車工場で何が起ころうとしているのか、そして長い間フランチャイズ方式を固守してきた自動車販売の現場で、どのような変化が予想されるのかについても明らかにする必要がある。加えて、この未曽有の世界的金融危機から自動車産業がどう脱却するかについて考えてみたい。そのためには、どのような条件と環境が作られていくべきかということと、もう一つには、そのような条件作りのために、自動車産業が主体的、戦略的に追求すべき方向性と課題を明らかにする必要がある。