鏡餅は丸くて平たい形をしています。これは円満や豊穣を表し、鏡餅と呼ぶのは昔の鏡(青銅の円形の鏡)に似ているためです。また、丸い形は人の魂(心臓)を模したためという説もあります。「鏡開き」とは、床の間などに飾った鏡餅をおしるこや雑煮にして食べるという風習で、家族みんなでその年の無事と繁栄を願う正月最後の行事として伝えられてきました。昔、武家では主君と家来が一堂に会して、商家でも主人と家族、奉公人が一緒になって食べる習慣がありました。神様への供え物を全員で分け合うことで、その家にかかわるすべての人が、災いなく平穏に暮らせるようにという意味がこめられていたようです。現在のような装飾のある鏡餅は、室町時代以降の武家社会で広まったもので、具足餅・武家餅とも呼ばれました。
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